ロングテールSEOに使えるキーワードツール

コンテンツSEO、ロングテールSEOに力を入れる上で欠かせないのがSEOキーワードのリサーチである。Googleのキーワードプランナーをはじめ、お役立ちツールは色々とあるものの、WEBサービスが乱立する今日においては知らないという人も多い。今回はキーワードを発見するために活用できる優秀なツールをご紹介したい。

まずはキーワードについてもう一度考える

キーワードツールを紹介する前に、キーワードについておさらいをしておこう。

キーワード検索は、自分が望む情報を収集するために、ヒントとなる言葉をGoogleやYahoo!などの検索エンジンを使用して調査することである。そのヒントとなる言葉というのがキーワードであり、キーワードは検索者の知識により生み出される。例えば、「コンテンツ制作」と「コンテンツ作成」。あなたはどちらで検索する人だろうか。

Googleのキーワードプランナーで調べてみるとこのような結果だった。
  1. 「コンテンツ制作」 月間検索数 260回
  2. 「コンテンツ作成」 月間検索数 110回
このように、コンテンツを作りたいという動機のもと行うだろう検索の場合でも、入力するキーワードは人によって異なる。誰にだって自分の経験や知識があり、独自の価値観が生まれてる。それでも大きく分ければ、主なキーワードは何種類かに分けられる。キーワードツールは自分の中だけでは生まれない他の人が発想し検索するキーワードを見つけることができる。

キーワードの種類

キーワードには色々なタイプがある。ざっと紹介しよう。キーワードツールを活用する上でも知っておくべき知識である。

ビッグキーワード(ビッグワード)

ビッグキーワードはビッグワードとも言われる非常に検索される数が多いメジャーなキーワードのことである。「通販」「ダイエット」「自動車」など大きなカテゴリーを指すような言葉だ。カテゴリーやジャンルに近い大きな範囲を持つキーワードであるため、検索数は多いものの漠然としているものも多い。検索数に定義はないが、検索回数が10万や20万以上あるものなら、ビッグキーワードと呼んでいいだろう。

【参考】ビッグキーワードで検索上位を獲得するためのコンテンツSEO

スモールキーワード

ビッグキーワードと反対で、検索数が少ないキーワードのことである。検索数が1000回程度のものもスモールと言ってよいだろう。スモールキーワードはビッグキーワードと違って山のように存在する。その膨大な数のスモールキーワードの組み合わせをSEOキーワードとして使用するのがロングテールSEOという戦略である。スモールキーワードはできるだけ多く集めたい。検索数が少ないスモールキーワードであっても数が検索の蓄積があればビッグワードにも匹敵する検索数になるのだ。このことをロングテールの法則という。

【参考】ロングテールSEOを成功させるためのキーワード戦略
【参考】ロングテールSEOで地道に構築する集客サイトづくり

ミドルキーワード

ミドルキーワードは、察していただけるようにビッグキーワードとスモールキーワードの中間的な位置づけのキーワードである。検索数は1万回もあればミドルキーワードと呼んでもいいだろう。業界によっては3000回くらいでも業界においてのミドルキーワードという位置づけになることもある。ミドルキーワードはSEO対策を行う場合、カテゴリーにおいて設定される場合が多い。カテゴリーにぶら下がる各ページはミドルキーワードを細分化したスモールキーワードでロングテールSEO対策を施し、上層のミドルキーワードで押し上げるイメージだ。

サジェストキーワード

検索エンジンの検索窓にキーワードを入力した際に、検索窓の下に表示される入力候補のことである。GoogleではGoogleサジェストと呼ばれ、Yahoo!ではYahoo!虫眼鏡と呼ばれるものである。このサジェストワードもキーワード集めに利用したい。

関連キーワード

関連キーワードは検索エンジンの検索結果と一緒に表示されるキーワードのことである。関連するキーワードという言葉で書かれている。調べたキーワードに関連しており他の人が検索をしているトレンド性を兼ねたものであり、キーワード集めの参考にしたいものである。

【参考】関連キーワードは潜在顧客の声

複合キーワード

複合キーワードは、キーワードの組み合わせによってバリエーションを生む方法だ。検索に使用するキーワードの組み合わせというと2語までが多いかと思うが、検索数は少なくなっても3語にしてキーワードの幅を広げる。裾野を広くするロングテールSEOに向いた性質を持つキーワードだ。

【参考】複合キーワードを発想してコンテンツSEOを実現しよう
その他、SEOキーワードを発想するためのマインドやテクニックについて書いた記事があるので、こちらも参考にしていただけると嬉しい。

【参考】SEOキーワードを生み出すための思考術と実践ノウハウ

キーワードツールのご紹介

少々前置きが長くなったが、そろそろキーワードツールの紹介に入りたい。前述のキーワードに関する知識を持った上で紹介サイトをご覧いただけると分かりやすいのではないかと思う。

Google キーワードプランナー

キーワードツールとしては最も有名なのがGoogleのキーワードプランナーだ。月間検索数、競合性を検索し、そのままGoogleアドワーズの広告出稿キーワードとして利用することもできる。キーワードの調査結果の一覧は、検索数でソートするなど使い勝手が良くありがたい。

Googleアドワーズ キーワードプランナー

グーグルアドワーズのキーワードプランナー

goodkeyword

goodkeywordはサジェストキーワードを一括で取集できるサービスだ。キーワードを入力し検索ボタンを押すだけで一発検索できるので手軽に使用できる。

試しに「コンテンツマーケティング」というキーワードで検索してみた。以下がそのイメージである。各サジェストキーワードの右側にあるG.B.Yは、Google、Bing、Yahoo!でキーワード検索した際の検索結果ページを表示させるものだ。

good keyword(グッドキーワード)

グッドキーワード

グッドキーワード検索結果

Ferret+

Ferret+も役に立つサービスを展開している。以下は「コンテンツマーケティング」を入力しチェックをしてみた結果である。関連検索語を簡単に見つけ月間検索数も表示できる。また、関連キーワードの横にある競合ボタンを押すことで当該キーワードの検索順位をURLやページタイトルとともに表示する。さらにありがたいことに一覧にはGoogleのページランクも併記している。

Ferret キーワードアドバイス
Ferretキーワードアドバイス
ferretキーワードツール検索

今回のまとめ

これらのキーワードツールを利用することでSEOキーワードの収集は効率的になる。ロングテールSEO戦略のポイントは以下に幅広いキーワードからの検索を集めるかなのだ。Search ConsoleやGoogleアナリティクスを見る際は、検索クエリに注目しよう。検索クエリを見ることで、検索され表示したキーワード、クリックされたキーワード、そしてクリック率などのデータを簡単に知ることができる。検索クエリが集まらないWEBサイトは検索で表示されていないのだから当然検索からのアクセスが少ない。

インターネットを利用した集客、つまりWEB集客においてはキーワード対策ありきなのだ。検索という行為が存在する限り、キーワードへの注目は消えないのである。