複合キーワード

キーワード戦略によりSEOにも色々な種類がある。今回はキーワードの組み合わせによる複合キーワードSEOについて解説する。

複合キーワードとは何か

複合キーワードは基本的に2語以上のキーワードを組み合わせて構成する。日本人の場合、2つのキーワードの複合が多いだろう。しかし、2つの組み合わせにこだわる必要はない。3語の組み合わせでもよい。

複合キーワードを発想しよう

例えば、システム会社が人材採用においてプログラマーの応募を行うとしよう。採用に関するコンテンツにおいて対策するキーワードはどう検討するべきか。

「プログラマー」だけでは目的がわからないので「採用情報」や「求人」などと組み合わせるだろう。場所も重要なので付け加えておく。これでもまだまだライバルが多いキーワードだとしたら次につけるキーワードはなんだろう。

ここで考えるのは、コンバージョンだ。コンバージョンとはコンテンツのゴールである。この場合なら「求人応募」としておこう。何をゴールとするかはあなた次第であり、ゴールは「問い合わせ」でもよい。

キーワードをもう一つ追加すると、検索されるボリュームは減ることが多いだろう。その分、コンバージョンが見込めるキーワードを追加するのが複合キーワードを有意にする考え方だ。追加するキーワードは検索者が求めるキーワードであり、自社が他社より魅力的な強みという切り口もよい。
「プログラマー 採用情報 札幌」+「決算賞与」
「プログラマー 採用情報 札幌」+「未経験者歓迎」

ここまで組み合わせると検索数はあまり見込めないかもしれない。しかし、検索者のニーズには応えている複合キーワードであり、コンテンツの内容が希望に合っている場合、コンバージョンの可能性はターゲットを絞り込まないキーワード対策より有利だろう。

検索者の目的をイメージながらキーワードを考える

もう一つ例を出してみよう。札幌の美容室が集客を行うとする。競合が多くWEBでも新規参入が厳しい。「札幌 美容室」というキーワードはどこの美容室にも共通するので、勝つにはかなりのエネルギーがいる。

この場合、複合キーワードの3語目は、検索者が何を目的として検索を行っているかを考える。複合キーワードの例を以下に記述してみた。今回は目的となるキーワードを入れてみたが、悩みをキーワードにしたり、製品の特徴に焦点を当てるなど、発想の仕方はいろいろある。
  1. 「札幌 美容室 縮毛矯正」
  2. 「札幌 美容室 ストレートパーマ」
  3. 「札幌 美容室 ダメージヘア」

複合キーワードを使ってコンテンツSEOを成功させる

複合キーワードで対策する場合、1ページだけで集客を狙うのではなく、同様の方法で複合キーワードのコンテンツをたくさんつくることが必要である。ロングテールを狙ったコンテンツSEOだ。

前述の「美容室」の例で考えると、「札幌 美容室」を上位カテゴリにして、「札幌 美容室 縮毛矯正」のような3語キーワードが多数ぶらさがる構成で展開していくと、最終的には上位カテゴリにあたる「札幌 美容室」のSEO効果も高まる。Wordpressを使用していれば、このような構成はすぐに作れる。

複合キーワードでコンテンツSEOを行う場合の注意点

この発想法で複合キーワードを使ったコンテンツSEOには一つだけ注意点がある。
それは、「月間検索数が見込めるキーワードで対策したページ」と、「ニーズから発想した複合キーワードで対策したページ」の2種類を混在させることだ。 ニーズ発想で複合キーワードを見つけようとする場合、お宝キーワードを発見できる期待もあるが、逆に誰も検索しないキーワードを起用してしまう場合もあるかもしれない。そのため、リスクヘッジをしつつページを構成するのも一つの手段だ。

つまり、コンテンツ作成を手がける前の構成検討がとても大切なのである。そして、検証改善だ。ホームページにしてもブログにしても言えることだが、WEB集客は事前にゴールを想定して達成までの道のりを明示化しなければ成功の可能性が薄れ、時間も無駄にかかってしまうので、しっかりと計画を練って挑みたい。