ロングテールSEOのためのキーワード戦略

ロングテールSEOは、ビッグキーワードを狙わず、競合性の低いスモールキーワードによる検索結果の上位表示を狙い、長期安定型の集客を実現する方法だ。以前から何度か取り上げているロングテールSEO。検索結果の上位表示を目指すと言っても、狙うは1ページ目だ。つまり10位以内に入ることである。

検索結果の1位を獲得する意味

検索結果の1位を獲得するとどのくらいのクリック率があるかご存知だろうか。Caphyon社が公開した検索結果の順位におけるクリック率は、1位=31.24%、2位=14.04%、3位=9.85%である。1ページ目の一番下の10位で3.73%だ。これらは検索クエリのデータを計測しているものである。調査結果は過去にも他社で発表しているものもあり、それなりに違いはあるので少々違和感はあるかもしれないが目安として受け止めておこう。

クリックされなければ意味がない

先ほど書いた通り、検索結果において1位になっても31.24%のクリック率だ。10位では3.73%なので100回の表示のうち3回のクリックだ。ロングテールSEOとしてコンテンツを活かすためには、クリックされなければ意味がない。タイトルやディスクリプションを工夫するのは当然だが、とにかく上位表示を狙いたいという人が多く、SEOブームが起きていたのも納得できるのではないだろうか。

1ページ目に入れそうなロングテール用SEOキーワードを見つける

どのSEOキーワードを選択すれば1ページ目に入れるかはわからないが、いけそうなキーワードを見つけることはできる。

これから取り組むSEOキーワードを探す

Googleのキーワードプランナーを使用し、自社で狙いたいSEOキーワードを調査する。月間検索回数が多めで競合性が低いものをピックアップする。月間検索回数は1000回くらいが狙い目だ。あまり月間検索回数が少ないとそれだけコンテンツが読んでもらえないので少なすぎるものは避ける。競合性はできるだけ「低」がよい。
また、実際にSEOキーワードを使い検索エンジンで検索を実行してみて、1ページ目にSEOに強そうなサイトや大手が入っていないかをみてみる。SEOキーワードの選定方法は他にもあるが、この方法が簡単で取り組みやすいので試してみていただきたい。

自分のサイトの実績のもと狙えそうなSEOキーワードを探す

GoogleのSearch Consoleにログインし、検索アナリティクスを表示する。検索アナリティクスは、自分のWEBサイトがどのキーワード検索で何位に表示され何回クリックされたかを確認できる。これにより検索順位が高ければクリックされたかもしれないキーワードがわかる。そのキーワードをSEOキーワードとして採用し、順位を上げていくようにコンテンツの作成を進めるのだ。

今回のまとめ

SEOキーワードの探し方としては、今回の2つの方法は基本中の基本だ。競合サイトから分析する方法など有効な抽出方法が他にもあるので別の機会に書いていきたい。今回覚えておいていただきたいのは検索結果の1ページ目に入ることの重要性である。被リンクばかりのSEOが淘汰され、良質なコンテンツが評価されるコンテンツマーケティングの時代にはロングテールSEOを狙うキーワード戦略は有効である。SEOキーワードの見つけ方を習得するには慣れが必要だが、見つけたSEOキーワードは自社にとって長期にわたるメリットを生んでくれる可能性が高いので、しっかり時間を作って取り組んでいただきたい。