スタッフブログ

スタッフブログを運営している企業は多い。だが、実際に利益を生んでいるブログはどのくらいあるだろうか。実はスタッフブログには事業成長に繋がる大きなポテンシャルが隠されているのだ。特に複数のスタッフで運営するブログは強い。今回はその理由と手法をお伝えする。

みんなで一つのブログ?それとも一人一つのブログ?

多数のサイトからの被リンクばかりがSEOに有効だった時代は終わった。今は1つのブログをスタッフみんなで運営するほうが有効だ。何よりその方がコンテンツが厚くなりSEOにも強くなる。また、ブログのテーマが自社の事業と相違なければ、ホームページのドメインの直下に作るのが有効だ。新規ドメインやサブドメインを新たに作成しブログを始めると場合、ドメインの評価が高まるまで時間がかかってしまう。現在、無料のブログサービスを使っている場合は、自社のサイト内にブログを置いた方が自社ドメインの強化にもなり有効だ。

複数スタッフのブログは戦略的な役割分担を

複数のスタッフが強い秘密は、単に記事がたくさん作りやすいからではない。最大のメリットは一人ではできない役割分担ができることだ。例えばヘアサロンを例にしてみよう。以下に5人のスタッフを想定してみた。
  • Aさん イベント、キャンペーン情報(自社のニュース担当/収穫担当)
  • Bさん ヘアケア情報(美容知識系/見込み客の意欲促進担当)
  • Cさん 自分でできるヘアアレンジ(How To /見込み客の意欲促進担当)
  • Dさん メイク講座(関連情報系/認知向上担当)
  • Eさん 面白い話や感動する話(インパクト系/バズ・認知向上担当)
ヘアに関係した情報を配信する担当がBさんとCさん。BさんとCさんのヘアスタイルやケアの情報に関心を持った見込み客を顧客化するのがAさんのキャンペーン情報だ。Dさんはメイクというヘアの近隣カテゴリーから見込み客をつくる担当だ。ヘアに絞った情報では集客できる規模に限りがあるので、近隣カテゴリーから未来の顧客をつくるための仕込みを行う。そして、最後にEさん。Eさんはひたすらインパクトを狙う。いわゆるバズ狙いだ。話題性があり、ヘアサロンの認知が少しでも上がればよい。
さらに、スタッフそれぞれが個性的なほうがよい。キャラクターづくりもポイントだ。Dさんのメイク情報は、メイクが抜群に上手くみえる人であったり、Bさんのヘアケア情報はインテリな雰囲気がいいかもしれない。Eさんのインパクト系は面白さを狙うなら、見るからに楽しそうな人がいいだろう。単純な話をしてみえるが、印象というのは非常に重要である。
役割分担をすることで、スタッフそれぞれがテーマに特化することができる。なんでも一人で書くより、特化したほうが深い情報を準備しやすいし日頃よりアンテナを張りやすい。狭く深く絞り込むことで情報を濃くするのだ。

フルメンバーでハイパフォーマンスの例

WEBの世界に足を突っ込んでいれば、知らない人はいないと思うが、LIG社のオウンドメディアは誰もが頷く大成功例だ。真面目なWEB制作のノウハウ系もあれば、笑いが止まらず膨大なシェアを生む楽しい記事も満載だ。普通ではあり得ないをやってしまうLIG社のインパクトには多くの人が驚いた。そして、いつもLIG社のオウンドメディアを見るようになる。LIG社のファンになっているとも言える。個性的なスタッフの皆さんの豊富なネタには拍手しかできない。

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出典:LIGブログ

準備において最も大切なことはキーワード選定

ただ、役割分担をしてブログを書いても見込み客に読んでもらえる可能性は低い。考えなければいけないのは、どうやってブログの存在を知ってもらえるかだ。長期安定型で集客するためにはオーガニックサーチによるブログへのアクセス流入が大切なのだ。つまり、どのキーワードで検索されることによってブログの存在を知ってもらえるか。ここには、ロングテールSEOを狙っていくことをお勧めする。ロングテールSEOは、スモールキーワードの蓄積によりビッグキーワード並みの成果を出すという手法だ。ロングテールSEOとSEOキーワードの選定に関するノウハウを以下の記事に書いているので参考にしていただきたい。
【参考】ロングテールSEOを成功させるためのキーワード戦略
【参考】SEOキーワードを生み出すための思考術と実践ノウハウ

月に1度はブログ会議を開こう

成果を出すスタッフブログを行う上で、キーワードの次に重要なことは少なくとも月一回はブログ会議を行うことだ。ここでは、対策キーワードに対して何位を取っているのか、コンバージョン率はどのくらいか等を共有する。そして、次月の対策方針を決定するのだ。各担当が自分のミッションに責任を持って担当することが重要だ。利益を出すためのブログは日記ではないということを認識しスタッフが力をあわせて取り組めば、集客力のあるブログに育つはずだとコビトスパイスは考えている。