WEBライティング

以前、「コンテンツSEOに成功するためのWEBライティングとは」という記事を書いた。WEBライティングの超基本と少しSEOに触れた内容だった。今回はもっとテクニックに寄った内容をお伝えすることにする。これからお伝えする内容をしっかり把握していただくことで、WEBライティングの成果を生みやすくなるものとコビトスパイスは思っている。

思わずクリックしたくなるタイトルの付け方

ご存知の通りタイトルは、そのコンテンツを読むか読まないかを左右する大きな要素を担っている。そして、検索エンジンの検索結果だけではなく、FacebookやTwitterといったソーシャルメディアで情報が拡散された際にも、やはりタイトルの力がクリックしてもらうためには大きいことを忘れてはいけない。特にtwitterはディスクリプション(検索結果のタイトルの下に表示されるコンテンツの説明文)がないので、まさにタイトル一発勝負だ。

amazonはタイトルのお手本の宝庫

一目で興味を持ってもらえるタイトルをつけようと思っても、普段からライティングの仕事をしているプロでもなければ、そう簡単にはできない。キャッチコピーのつけ方に関する本を何冊か読んでみるのはとても勉強になるのでオススメしたい。

しかし、そんな余裕がないという方は、amazonで学んでみてはどうだろう。ご存知のようにamazonにはほとんどの本が売っている。検索をすれば、参考になるタイトルが山のように出てくるはずだ。手軽に学べる場所としては最適なのである。

はてなブックマークも勉強の場

はてなブックマークは人気の高いコンテンツは、大量のブックマークが付けられているので一目でわかる。どのようなタイトルの記事が人気があるのか調べてみよう。ブックマークされるのはコンテンツの中身が良質だからだと思うが、タイトルで関心を寄せられなければ読んでもらうことができなかっただろう。勉強の場として活かしてみよう。

すぐに実践できるタイトル作成のコツ

タイトル付けの勉強するをする暇が一切ないという直球勝負タイプの方のためにシンプルな手法を3つお伝えする。この他にも様々なテクニックがあるが、どれにも共通するのは「動機」を作る手段ということなのだ。気づきを与えて興味を持たせるということに留意して何度も練習するとそれらしくなってくる。見出しも同様で、もっと先を読みたいと思ってもたえるように作成する。
  1. 具体的な数字を入れる「売上151%アップを達成した秘密のキーワード」
  2. インパクトで気を引く「モテ期到来!毎日が楽しくなったメイク術」
  3. シンプルに価値を伝える「3分でキャッチコピーづくりのコツが学べる」

最後まで読んでもらいやすい文章構成

ある程度長めの文章でも、興味を持ってもらえれば、きちんと読み進めてもらえるものだ。ただ、以下の工夫をすることで、より多くの方に読んでもらえるようになる。それは、読み手のモチベーションに配慮することである。2500文字以上のボリュームになると、このあたりの配慮が大切だ。グーグルアナリティクスでページの滞在時間が7分くらいになるだろうか。長くても最後まで読んでもらえたことはアクセス解析で確認したり、ソーシャルメディアによるシェアで良質なコンテンツだと思ってもらえたことを把握できる。
さて、ここから読み手のモチベーションを保ちながら読了してもらえるテクニックを紹介する。

大見出しと小見出しを上手に使う

大見出しと小見出しを使って構成を分かりやすくすることは、時間がない読み手のモチベーションを下げない。大見出しと小見出しを読み進めるだけで内容がざっくりと把握できるように構成するのがベストだ。最初はさらっと読み良質なコンテンツかを判断し、あとでじっくりと読んでくれる場合もある。読み手のシチュエーションを想定してコンテンツを構成しよう。

最初に概要を伝える

最初に概要を伝えるのも、読み手にとって親切なコンテンツだ。急いでいる場合ではなかったとしても、読む価値があるかと判断できるのはありがたいことだからだ。逆に言うと、概要で読む価値を感じさせる必要があると言うことだ。

要点は箇条書きにする

要点は箇条書きにして書いたほうが読み手に親切だ。基本的に一字一句漏らさず読んでもらえることはあまりない。情報が次々に現れるネット社会では、じっくりと活字に向き合ってもらえる機会が減ってしまった。無意識でも慌ただしく溢れかえった情報を選別し必要な部分だけ頭に入れているのが現代人だ。そのため、箇条書きはこちらの伝えたいことをシンプルに伝えられる。見出しに続いて認識される部分であることを忘れてはいけない。

読み手が納得し満足度が高まる文章構成の例

以下にお伝えするのは、読み手に納得してもらいやすい文章構成だ。作成するのは時間がかかるが、それだけ良質なコンテンツの蓄積につながるので、ご参考いただけたら嬉しい。概要を書いた後に、以下のように構成することを想定している。シンプルだが、最も単純に読みやすい記事を作成できる方法だ。学校で習った起承転結とは違うWEBならではセオリーとして覚えておいてもらいたい。
  1. 結論を述べる
  2. 根拠を述べる
  3. 事例があれば挙げる(根拠の裏付け)

WEBライティングならではSEO最適化のセオリー

ここではWEBライティングならではの大切なこと、SEOについてお伝えする。WEBライターとして仕事を行う人には是非知っておいていただきたい内容だ。一生懸命に書いた記事が、多くの人に読んでもらえるための重要な知識であることを忘れてはいけない。

タイトルはSEOキーワード入れ全角27文字以内

タイトルには、コンテンツのテーマとなる主力キーワードを入れよう。これはよほどのことがない限り行うべきSEO対策だ。そして、タイトルは全角27文字以内にする。検索エンジンの検索結果は、Googleは全角27文字、Yahooは36文字まで表示されている。そのためGoogleに合わせて全角27文字以内にしたほうがよい。

見出しタグを正しい構成で使う

見出しタグは正しく有効に使おう。h1>h2>h3という構成を崩さない。また、見出しのhタグにはSEOキーワードを入れることが有効だ。

本文にもSEOキーワードを省略せず使用する

記事本文にもSEOキーワードをきちんと入れることが大切だ。「これ」や「それ」などと省略せずにきちんと繰り返してよい。しかし、SEOキーワードを不自然に使いすぎて、文章自体が読みにくくなってはいけない。検索結果の表示順位には良質なコンテンツであることが最優先だからだ。SEOキーワードの選び方は重要な要素だ。制作したコンテンツが存在すら認知されない結果になっては努力が水の泡になってしまう。そのため、キーワード戦略にかかる要素が大きい。過去に解説しているので、以下の記事もあわせて参考にしていただきたい。

【参考】SEOキーワードを生み出すための思考術と実践ノウハウ
【参考】ロングテールSEOで地道に構築する集客サイトづくり

コンテンツに使用する画像のタイトルとalt属性を設定する

コンテンツに使用している画像の説明を付けなければいけない。クローラーは画像を読むことができないので、何の画像なのかを伝える必要がある。これがalt属性だ。当然ながら説明にもSEOキーワードを使用するべきである。また、画像のファイル名もできるだけシンプルにしたほうがよい。ファイル名はシンプルな構成の英数字がクローラーも読みやすい。

リンクを使用するときに気をつけること

WEBならではの話だが、リンクを使用するケースがあるだろう。その場合、リンク先を示す文字はSEOキーワードを使い正しく使用するべきだ。この部分はアンカーテキストというタグに囲まれている部分のことだ。リンクについて、もう一点大切なことがある。自分のサイト内で他のコンテンツも読んでもらいためにリンクをつける機会が多い。これは内部リンクと言って、クローラーの巡回に親切な通り道だ。クローラーに分かりやすくサイトを理解してもらうことが SEOには重要だということを忘れないでいただきたい。

メタディスクリプションを設定する

検索エンジンの検索結果には、タイトルの下にコンテンツの紹介文が表示される。これがメタディスクリプションだ。メタディスクリプションは数ある検索結果から自分のWEBサイトをクリックしてもらうための重要部分だ。まさに自己PRに相当する。コンテンツの冒頭の部分をそのまま表示されるのではなく、自分でコンテンツの要旨や読みたくなるような紹介文を書くべきだ。また、メタキーワードだが、現在は検索エンジンの評価対象に入っていないという話だが、たいして労力のかからない作業なのでコビトスパイスでは一応設定している。

コンテンンツマーケティングを支えるWEBライティング

今回ご紹介したWEBライティングに関するライティングとSEOノウハウは、とてもベーシックなものだ。ご要望があれば、さらにテクニカルな部分も触れていきたい。ただ、コンテンツマーケティングを実践するには、今回お伝えしたベーシックな内容でも十分有効だとコビトスパイスでは考えている。それは細かいテクニックよりもコンテンツにとって最も大切な内容の価値を生み出すことに時間をかけていただきたいからだ。何度も申し上げているようにコンテンツマーケティングは良質なコンテンツによって、見込み客を顧客に変えるマーケティング手法だ。そのため、すべての最優先は良質なコンテンツとなるわけだ。良質なコンテンツを制作して無駄になることはないので、時間がかかる部分ではあるがモチベーションを高く持ち取り組んでいただきたい。

コンテンツマーケティングの基本学習の記事と、明快なストーリー仕立ての記事を用意している。よろしければそちらもご参考いただければ何よりである。

【参考】コンテンツマーケティングを実践するための5つのステップ
【参考】恋愛で学ぶコンテンツマーケティング