動画コンテンツマーケティング

YouTubeは莫大なユーザー数を誇る動画メディアであり、ご存知の通り、無料で動画配信をすることが可能である。TrueViewというYouTube上の動画広告を出稿すればテレビCMクラスの視聴数を獲得することも可能だ。しかも、テレビCMよりずっと安く。今回はこのYouTubeというメディアを活用する動画コンテンツマーケティングをテーマにする。

YouTubeについて知ろう

YouTubeはアメリカのカルフォルニア州で誕生した動画共有サービスである。このユニークかつ分かりやすいサービスは視聴者にとってあまりに魅力的なものであり、動画の視聴、配信、共有という行為は手軽なものになった。2006年、YouTubeはGoogleにより買収され、Googleのグループ会社となってる。

そのため、私たち事業者からすれば、Googleのネット広告であるGoogleアドワーズからYouTubeに動画広告を出稿できる大変便利な面を持っている。

YouTubeで配信する動画コンテンツを考えよう

コンテンツマーケティングにおけるコンテンツとは見込み客にとって有益であることが絶対条件である。そのコンテンツに動画を選択する場合、動画の方が文字を読むより分かりやすいことが大切だ。次のようなケースは動画による解説が有効であるだろう。

学習塾

例えば、中学生の英語の「関係代名詞」と「関係副詞」などをマスターする分かりやすい動画を配信する。分かりやすければ5分程度の動画で十分だ。分かりやすい動画解説はソーシャルメディアでシェアされやすく、「日本一分かりやすい英語の神授業ここにあり」とでもバズりたいところだ。

料理教室

みじん切りの上手なやり方など、技術面での動画コンテンツは魅力的だ。調理技術の動画コンテンツはすでに存在するものも多いが、より丁寧で分かりやすい仕様の上、コンテンツマーケティングにおいて使用すれば十分に有効なものになると考える。技術動画はヒントになるが、それだけでマスターできるほど簡単ではない。そのため有効な動画コンテンツを作成できれば、見込み客からのコンタクトも得やすくなる。

リフォーム会社

中古住宅を購入する前のチェックポイントなど、素人ではわかりにくいところを動画で解説する。住宅関係は消費者にとって決して安くない費用がかかる。そのため、学習意欲は豊富であり、情報リサーチにも貪欲な場合が多い。丁寧かつ正しい情報の配信は消費者からの信頼に繋がり、有益なコンテンツの提供は見込み客からの相談に繋げやすい。

ファイナンシャルプランナー

住宅ローンの仕組みは初めての人にとってなかなか分かりにくいものだ。ファイナンシャルプランナーが動画コンテンツを配信するなら、住宅ローンや資産形成などライフプランニングは重宝されやすい。また、生命保険も分かりやすい解説コンテンツが求められる分野だ。専門的な知識ほど有益なコンテンツとして見なされる確率が高い。

ペットショップ

生き物の魅力はやはり動画が伝わりやすい。販売するペットを撮影するだけではなく、犬種の特徴、飼い方ポイント、最初に揃えるべきグッズ、無駄吠えなどのお悩み改善など作成できるコンテンツの幅は広い。

制作した動画コンテンツの使い道

まずはYouTubeに自社のチャンネルを作成し登録しよう。自社サイトに各動画のコンテンツページを作成し、解説とともに動画も搭載するのもありだ。YouTubeに投稿した動画は検索によりヒットするので、コンテンツ増加施策としても有効である。また、自社のFacebookなどのソーシャルメディアによるシェアもするべきである。制作した動画コンテンツがシェアされるきっかけをできるだけたくさん作ったほうがよい。

動画コンテンツマーケティングのゴール

YouTubeで動画コンテンツを配信する場合、自社のチャンネルにURLを掲載するのを忘れてはいけない。なお、動画の最後で自社のブランディングを有効にしなければいけない。

そして、URLをクリックした視聴者が最初にみるページは、単純にトップページではなく、配信する動画にあわせてマッチするページをリンクさせるのが有効だ。なんでもトップページにリンクさせるケースが多いが、視聴者側からすれば、視聴した動画があなたの会社のイメージであり、今視聴した内容はあなたのサイトでもっと知りたいというモチベーションなのだ。意欲を高めるという配慮がコンバージョンを獲得するための最重要事項であることを忘れてはならない。

今回のまとめ

YouTubeは動画コンテンツマーケティングにおいて実に有効な媒体であるが、投稿されている動画は日々増え続けている。競合動画が増えているのだ。また、動画は再生しないと魅力が伝わらないため、再生したくなるという要素が大切だ。サムネイルに表示する場面は興味を持ちやすいイメージであることが必須だ。有益な動画を作ったら、有益な動画だと視聴者に予感させる工夫が必要なのだ。動画という伝えやすいコンテンツは、再生動機をいかに生み出すかという課題への挑戦でもある。タイトル、解説内容などライティングスキルも万全にしておきたい。

動画コンテンツを含めたビジュアルコンテンツマーケティングに関する記事もご参考いただければ幸いである。
【参考】Instagramなどを使用するビジュアルコンテンツマーケティング