有益なコンテンツづくり

コンテンツマーケティングが勢いを増す今日、せっかく書いた記事でもネット上に似た内容のコンテンツが溢れてしまうケースがある。独自性を追求したいところだが、特にハウツーとなると微妙な違いにしかならない場合もある。そういった場合は、少しでも丁寧であれば、価値を感じていただけるのだが、誰もが使い古したテーマであっても独自の切り口で新しい価値を創造したいところである。今回は、そういったモチベーションの高いコンテンツクリエイターのための手法をテーマとする。

本に書いていない実体験をコンテンツ化する

本やネットで収集できる情報を超えるには、「やってみた」が一番だ。事実に対し自分の意見を述べるタイプの記事を遥かに上回るエキサイティングで興味深いコンテンツを仕上げることができるからだ。そのためには実体験のプロセスや結果をいかにわかりやすく記録し伝えるかが大切だ。表現は、文章によるもの、図解を入れる、動画を制作するなど様々である。

アンケート調査に基づいたコンテンツづくり

独自調査もオリジナリティ溢れるコンテンツを作成することができる。極端な話、公園で100人に話しかけアンケート調査を行い、その結果を公開してもよい。当然、有益と言われるコンテンツを作るためには、ペルソナを明確にした上で、アンケート調査を行わなければいけない。アンケート調査を掲載したコンテンツは、ただの情報発信に終わってはもったいない。アンケート結果から分かる悩みや問題点が自社で解決できることであると、サイトのゴールにつながる可能性が増える。

ペルソナについては、以下の記事を参考にしていただきたい。
【参考】ペルソナマーケティングでこころに届くコンテンツをつくる

インタビューをコンテンツ化する

たとえ有名人でなくてもサイトコンセプトに基づき、情報が有益と思われる人であれば、インタビュー記事をWEBサイトに掲載することも有益なコンテンツをつくる良い方法である。しかしながら、インタビュー記事はコンテンツの中に埋もれやすい場合がある。それは、タイトル、見出し、プロフィールなど、オーガニックサーチにヒットする部分へのキーワードの配慮がなく、そもそも見つけてもらえない状態。また、検索者がコンテンツを見たり、検索結果の紹介文(ディスクリプション)を読んでもイマイチ、内容に惹かれない状態を作ってしまうことだ。インタビュー記事は、登場する人物そのものに興味がなければ、飛ばされやすい。そのため、この人の話は自分にとって有益である可能性が高いと思ってもらうための工夫が不可欠なのだ。

今回のまとめ

今回ご紹介したコンテンツのパターンのうち、アンケートやインタビューは雑誌でよく見かけるものだ。つまり、WEBコンテンツをつくるには、紙のコンテンツからアイディアを参考するのも一つの方法ということである。とくに紙ものコンテンツは歴史が長く、まさに日本のクリエイティブ集団の汗と涙の結晶であり、非常に学べる部分が多いのだ。あくまで例えだが、有益なコンテンツの作り方という本を読んでコンテンツを作れば、同じ本で学んだ人とそっくりなコンテンツができるかもしれない。ハウツー本を読んだら、その本のエッセンスを活かし、さらに様々なコンテンツから学ぶのが大切なのである。