ソーシャルメディアで煽られる炎上マーケティングについて考える
「炎上」という言葉は誰もが耳にしたことがあるだろう。炎上とは誰かの発言や記事などに過剰に反応する人が増え、社会的な規模にまで普及していくケースだ。この炎上という現象を利用し、認知拡大を狙う人も存在する。これを炎上マーケティングと呼ぶ。
目次
炎上しやすいのはどんなときか
芸能人のブログの内容が、政治家の発言が、など炎上を起こす人も様々であり、炎上する内容もまた様々だ。多くの場合、炎上する内容というのは、世の中の基準に左右されず、自分の素直な気持ちを伝えた場合に起こりやすい。「人と違う」が叩かれるのは、叩く側が顔を隠せるネットならではの要素も絡み、過剰になるのだろう。批判を浴びつつも口コミが広がったり、そもそも批判するほどの内容でもないのに、過剰に煽られていただけなら、むしろファンができるきっかけになったりする場合もある。
炎上をあおってしまうソーシャルメディア
ソーシャルメディアは炎上を煽ってしまうケースが多い。特にTwitterは実名不要かつ手軽、そして他人とも気軽につながれるので、面と向かってできない言動がしやすいからだろう。ツイッターで炎上という見出しをよく見かけるのは、こういったメディアの特性によるものである。つまり、炎上ネタでなくても、ネタの内容が人に伝播したいものであれば、爆発的な普及も望めるメディアであるということだ。
炎上マーケティングに利用価値はあるか
当然、自社に対する批判が起こるようなことをしてはいけない。しかしながら、この炎上マーケティングのパワーをどこかに利用することはできないだろうか。炎上は一過的なものだが突出したパワーがある。「炎上」を「トレンド」としてみてみよう。もちろん巻き込まれてデメリットしかないようなネタはタブーだが、内容によっては自分(自社)の意見をブログに書くことで支持者が増える場合がある。この場合はテーマの見極めが大切だ。自社の軸を崩してはならない。
自社の炎上マーケティングは避けよう
故意に炎上を仕掛けることは避けたい。想定外のリスクを背負い込むことになり得る。炎上の中で最もやってはいけないことは他人の批判だ。他人の悪口を言ってメリットなどないのはネットでもリアルでも同じなのだ。
狙っているかのような人もいる
故意に炎上させるのかはわからないが、何でも人と同調せず、自分の意思を全開でネット上に出す人は炎上に繋がるケースがある。何が正しいということはなくても、炎上しやすい者同士が関わることで炎上が発生しやすい。意図しなくても、ただ真っ直ぐに考えを発信するだけで炎上マーケティングのように見える場合がある。いわゆる毒舌と呼ばれる人はこのような現象を起こすことが多いかもしれない。
今回のまとめ
炎上は掲示板で起こるもの。時代が流れ、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアによって見事な加速をするようになった。強い信念をもって情報発信をしたり、個性を全面に出す中でぶつかってくる人もいるだろう。炎上になったとしても自分の信念をもって行っていることは、すべてが反対者になるわけではなく、その炎上をきっかけに支持者ができることもある。わざと引き起こす炎上マーケティングに賛成はできないが、他人に迷惑をかけない前提で、炎上など気にせず信念を貫くスタンスが日本にはもっと必要だと感じている。