ペルソナマーケティング

過去にもコンテンツマーケティングにはペルソナの設定がとても重要であることをお話しした。本日は、ペルソナマーケティングという手法にスポットをあてて解説することにする。

ペルソナマーケティングは見込み客の満足を想定する方法

ペルソナマーケティングとは、商品やサービスを提供するビジネスのマーケティングにおいて、ターゲットとなる
顧客の人物像を明確に想定
し、そのターゲットが満足をするにはどのような魅力を商品やサービスに付与するべきか考える方法である。コンテンツマーケティングでは、顧客から信用を得るコンテンツを提供するためにペルソナを想定する。ターゲットがどのようなコンテンツ(情報)を必要とし、どのように自社を信頼していってくれるのかを想定するために、ペルソナ(顧客像)を描くのだ。

ペルソナは、名前や年齢、居住地、職業、家族構成、年収のほかに趣味やブランドの好みなど、具体的な人物プロフィールを作り上げる。例えば、ペルソナの生まれ年がキラキラネーム全盛期なので、名前は山本玲音(レオン)とするなど、逆に昭和後半、さらに秋田県生まれなので越後谷英明(秋田に多い苗字かつ昭和後半に多い名前)というような感じで想定する。
名前はペルソナの生まれた時代背景や出身地を想定した付け方をした。職業や年収は統計情報などから収集できるが、趣味や性格に関する部分はどのように想定するのがよいか。ユーザーの行動や思考に関するデータがなければわからないだろう。ペルソナのプロフィールのアウトラインを持って、属性のマッチする人にアンケート調査をするなど、自社が想定するペルソナ情報を網羅するためのリサーチをしなければいけない。そこまでペルソナマーケティング活動に尽力してこそ、精度の高いペルソナが誕生するのではないだろうか。

しっかりと構築されたペルソナはシナリオを作り出す

ペルソナのプロフィールを作り込んだ時点では、まだ、このペルソナは静的な状態だ。多くの場合、ペルソナのライフスタイルが必要となる。動的であること、つまりはペルソナのストーリーが必要となる。精密に作り込まれたペルソナはストーリーもスムーズに構築できる。ペルソナがどのようなライフサイクルの中で、自社の商品やサービスを必要とし出会うのかが、ストーリーのもと見えてくるのだ。

ペルソナマーケティングは困ったときの救世主

コビトスパイスではペルソナマーケティングはコンテンツマーケティング成功のための手法として利用することが多いが、WEBマーケティングとは関係なく、メーカーの商品開発の現場では必須となる手法だ。察しはつくと思うが、メーカーではない場合でも有効に活用できるし、会社規模ではなく部門規模でもよい。営業部門が振るわず、そもそもターゲットが間違っていたのではないか・・・と再考する際も使えるのがペルソナマーケティングだ。特に営業部門は顧客の顔が見えている。その場合、成功したセールスのケースを参考データとして再度ペルソナを作り直し、見込み客をリストアップしなおすということも可能だろう。

チームに共通の認識を持たせるためにも有効

ペルソナマーケティングは、チームに共通の顧客像をイメージさせ、同じ認識のもと事業活動に勤しむことができるというメリットがある。チームの人数が多く、様々がケースが出てくると最初に想定したターゲットから外れて非効率な営業活動をするスタッフが出てくる。実際の顧客は色々なタイプがいるのでブレがでてしまうのは当然だ。しかし、ペルソナを設定することでチームの共通認識を明確にできる。ベクトルをあわせて活動できるチームが強いのは言うまでもない。

ペルソナができたらコンテンツを作ろう

コビトスパイスとしては、力を入れて作成したペルソナができたら是非ともコンテンツづくりに活かしてほしい。コンテンツマーケティングの成功にもペルソナマーケティングの成果は密接に関わってくるからだ。そして、コンテンツというものはWEBの世界に関しては財産とも言える長期的な集客を可能にするのだ。ペルソナのライフスタイルからどのようなコンテンツをどのようなときに必要とするのか考えてみよう。もちろん、SEOキーワードに留意することを忘れずに。
いかがだっただろう。ペルソナマーケティングの精度を高めるためには個人の主観は禁物だ。ペルソナ像に近い人へのインタビューなどデータを持つことで精度を増す。商品やサービスを購入する際の人間の感情(欲求)を想定し、購買行動の仕方、きっかけ、周辺環境などをペルソナから導き出すのだ。