ビジュアルコンテンツマーケティング

見込み客にとって有益なコンテンツを追求しつつも、検索キーワードを熟慮しコンテンツSEOを徹底するタイプのコンテンツマーケティングが多い中、徐々に勢力を伸ばしているのがビジュアルコンテンツを利用したコンテンツマーケティングだ。テキストによる読み物コンテンツではなく、画像や動画をみることで必要な情報を得て、購買にも繋がる。コンテンツマーケティングを実践する企業にとっても見込み客にとってもシンプルにつながりやすいのが特徴だ。今回はこのビジュアルコンテンツマーケティングをテーマにしたい。

ビジュアルコンテンツマーケティングのメリット

  1. 瞬時に見込み客への認知できる
  2. ビジュアルが特徴の商品は魅力が伝えやすい
  3. Instagramなどプラットフォームで展開することでSEO競争を避けられる

ビジュアルコンテンツマーケティングのプラットフォーム

ビジュアルコンテンツマーケティングを実践できるプラットフォームをピックアップする。

Instagram(インスタグラム)

ビジュアルコミュニケーションを可能にしたソーシャルメディアといえばInstagramをイメージする方が多いだろう。Instagramは画像や動画を使用しハッシュタグでコミュニケーションを円滑にしたシンプルなソーシャルメディアだ。

以前、Instagramに関する記事を書いたのでご参考いただければ幸いである。
【参考】ブランディングはローラのInstagramに学べ

Pinterest(ピンタレスト)

ピンタレストは誰かに画像をシェアするというより、自分の画像コレクションを充実させて楽しむタイプのメディアだ。だが、他の人の画像をみることができ、自分のコレクションに追加できる特徴から、ビジュアルコンテンツマーケティングにも活用できる。ピンタレストは成長力のあるメディアなので今後も注目したい。

ピンタレストについて詳しくはこちらの記事をご参考に。
【参考】新感覚メディア!Pinterest (ピンタレスト)を知る

YouTube

語る必要もないほどの巨大メディアになったYouTube。動画メディアでは右に出るものはいない。動画のビジュアルコンテンツとして活用できる。前述したInstagramやPinterestのような徹底したシンプルさはなく、動画によりイメージを与えたり、詳しく解説するといった活用ができる。

業種で考えるビジュアルコンテンツ

ビジュアルコンテンツマーケティングに興味を持ったら、自社の商品やサービスがどのプラットフォームの使用に適しているかを考えよう。パッとみて欲しくなるような商品はInstagramやPinterestが向いている。逆に語ることで売れるタイプの商品や無形のサービスはYoutubeで動画の方が向いている。

ファッション、外食、美容院、注文住宅やリノベーションなどはInstagramで魅せたい。もちろんYoutubeでもこれらの業界なら十分プロモーションとして活用できる。だが、多彩なフィルタ機能がありビジュアルをより洗練させて魅せることができるInstagramはビジュアルコンテンツマーケティングに特に向いている。

また、無形のサービスはYouTubeが使いやすい。例えば税理士、行政書士などの士業においては、ノウハウの動画コンテンツを制作しコンテンツマーケティングを行える。動画はレクチャーに向いている。学習塾においては、数学の動画コンテンツ、モチベーションアップの動画コンテンツなど幅広く企画しやすい。教育関連の無形サービスの動画コンテンツ制作のよいところは、ビジュアルよりも内容が重視されるため、外回りにお金をかけず内容に特化して作りやすいところにある。もちろん、講師がハイセンスなファッションでオシャレな教室で授業をするシーンを撮影してもよいが、必要とされるのは第一に教える中身であり、まさに講師次第なのだ。

動画コンテンツのコツ

動画コンテンツは視聴してもらう中で商品やサービスに対する購買意欲を高めなければいけない。そのため、動画のタイトルや説明文、そして動画の最初の数秒が勝負だ。動画の目的は綺麗な映像を見せるためではなく、興味関心を深め、購買意欲を高めることである。必ずしもモデルを起用して高価なスタジオで撮影を進める必要もない。

大切なのはペルソナの設定を明確にすることである。動画にしても画像にしても目に止まって、その先を知りたいかは瞬間的に決まる。ペルソナのみに響く明確なアプローチが必要なのだ。

動画作成とペルソナについては、以下もあわせてご参考いただきたい。
【参考】動画作成で推進するコンテンツマーケティング
【参考】ペルソナマーケティングでこころに届くコンテンツをつくる

ビジュアルコンテンツを企画する

ビジュアルコンテンツマーケティングのコンテンツを企画する場合も、テキストを中心としたコンテンツページを制作するのと同じで、見込み客が必要とするビジュアルを追求しなければならない。YouTubeでノウハウをレクチャーする場合の検討ポイントはほぼテキストベースのときと同じで、見込み客からのよくある問い合わせなど悩みを解決してあげられるものをピックアップしキーワードをマッチさせるとよい。

それに対して、Instagramならどんな写真なら心に響くのかをよく考えなければならない。センスも重要になる。キーワードについてはハッシュタグの利用になる。ハッシュタグは極端に付け過ぎずシンプルに使用されるものに絞るとよい。

今回のまとめ

ビジュアルコンテンツマーケティングは、コンテンツマーケティングの中でもまだ実施数は少ない。オウンドメディアにテキストで記事を構築していくタイプのコンテンツマーケティングが主流の中、競合とのバッティングはまだまだしにくいので先手必勝として取り組みやすいところがある。新しいプラットフォームは将来性が見えないところがあり、不安はあるかもしれないが新しいマーケティング手法はどんどん試していくべきだと考える。
今回の記事が少しでもお役に立てたらシェアいただけると嬉しいです。