ペンギンアップデート

WEB集客におけるSEOの世界を激変させたと言っても過言ではないペンギンアップデート。この検索アルゴリズムのアップデートは、なぜ、我々にそこまでの影響を与えたのだろう。今回はペンギンアップデートにスポットをあてて解説したい。

ペンギンアップデートとは何か

ペンギンアップデートとは、Googleの検索エンジンアルゴリズムのアップデートの名称である。ペンギンアップデートの他にもパンダアップデートなど色々な種類があり、アップデート内容も異なる。ペンギンアップデートの特徴は、以前まで主流だった過剰に人工的な被リンクを生成しSEOを行っていたWEBサイトの評価を見直したところにある。ペンギンアップデート以前は、本来、検索者には必要とされない作為的なコンテンツがインターネット上に山のようにあふれていた。検索者にとってユーザビリティの高い環境を提供するGoogleとしては、改善すべき世の中であったと言える。

ペンギンアップデートにより、インターネット社会は激変した。検索者にとって無意味なコンテンツを目にする機会は少なくなったはずだ。それもそのはず、低品質なコンテンツは順位を下げられ、検索者が目にする機会も減ったということである。

ペンギンアップデートの影響

検索者にとって役立つコンテンツづくりを真面目に行ってきた事業者にとって、ペンギンアップデートはやっと努力を認めてもらえた充実の機会となった。しかし、作為的な有償の被リンクを購入しSEO効果を狙っていた事業者は、一気に検索順位が下がるといった影響を受け慌てる声もあった。通販事業者やアフィリエイターはSEOに特に積極的な人たちだ。彼らは検索順位が売上に直結することをよく知り、被リンクにおいても積極的に講じてきた。

被リンクによるSEO対策を理解し、被リンクを自社サイトにつけてきた人たちは対処のしようもあったが、どのような被リンクを自社が購入していたかも把握せず、ただ業者にお金だけを払っていた人は、ペンギンアップデート対応において厳しい状況に追い込まれた。ペナルティ要因を解決する術を持たない場合、このような事態に陥るとただ右往左往するしかなかった。そういった悩める事業者を助けるためのペルナティ解除関係のサービスやWEBコンサルティングを行う会社も増えてきた。

どのようなWEBサイトがペナルティ対象になるか

ペンギンアップデートによって順位が落ちてしまうのはどのようなWEBサイトなのかを確認してみよう。これら以外にもケースはあると思うが、基本的には検索者をあざむく行為を作為的に行っている場合だ。クローラーによる評価を高めるだけが狙いの楽な対策をしようとすることは、本来コンテンツを必要としてネットサーフィンを行う検索者からの信頼を失うことになってしまうのである。
  1. 自分のWEBサイトと関連性の少ないWEBサイトから短期で大量のリンクを得るWEBサイト
  2. キーワードを入れたいばかりに文章として成り立たないような不可解なWEBサイト
  3. 大量のリンク集を作成し、相互リンクを膨大に行ってるWEBサイト
  4. 無料ブログを多数開設し、それらから一気にリンクを受けさせたWEBサイト
  5. 隠しリンクを保持し、検索者とクローラーを騙すWEBサイト

どのような対策が必要か

対策というのも変な言い方かもしれない。ペンギンアップデートによって検索順位が落ちないためには、誠実で自然なサイト運営が大切である。以下はペンギンアップデート対策のみならず、今後、検索上位に自社のWEBサイトを位置したければ行うべきことである。一言で言うなら誠実であること、業界的な言い方をすれば、ホワイトハットSEOを行うということなのだ。
  1. 読んだ人が有益だと感じる情報を提供するコンテンツであること
  2. 不要なリンクをせず、コンテンツを読むためにあった方がよいリンクのみが存在すること
  3. サイト構造が分かりやすく透明性が高いこと

これからのインターネット社会を考える

ユーザーにとって有益なコンテンツを評価する、現在のGoogleのポリシーはこれに尽きる。これ以上に分かりやすく普遍的な方針はないだろう。つまり、これからはよりユーザーにとって便利な環境であり、有益な情報提供を行うことが求められる。力を注ぐべきところはコンテンツマーケティングであり、コンテンツSEOなのである。

「有益なコンテンツ」に一言付け加えるなら、「誰にでも分かりやすく」としたい。誰にでも分かりやすく親切なコンテンツであることは制作する側にとっては手がかかる。しかし、面倒なことほど進んで行うべきなのである。高い評価はその手間から生まれると信じ実践して行くことが、この先、長期的なWEB集客にも力を発揮し、検索アルゴリズムのアップデートにうろたえることもない安定的なWEBサイト運営やWEB集客が可能になるとコビトスパイスは考える。