相互リンクのリスク

最近は少なくなったものの少し古めのWEBサイトでリンク集をみかけることがある。昔はお互いのWEBサイトを紹介し合う相互リンクがブームになっており、カテゴリー無視のごちゃ混ぜリンクだらけだったものだ。この相互リンク、実は注意が必要なのである。今回は相互リンクをピックアップする。

リンクに対する検索エンジンの評価と背景

リンクはサイト訪問者が必要な情報をスムーズに得るための機能である。検索エンジンは訪問者が心地よく検索や情報収集を行うことを支持するのでリンクにはポジティブなのだ。しかし、リンクがポジティブであることを利用し、リンク集の作成や相互リンクの依頼など何でもリンクをつけようとする人が増えてしまった。昔はそれでもよかったのだが今は・・・。

現在の検索検索エンジンの評価ポリシーは、ユーザーによって価値のあるコンテンツを高く評価するものだ。そのため、コンテンツによって必要なリンクはよいが雑多な相互リンクについてはスパム扱いをされることもあり得る。具体的には、リンク先のコンテンツと関連性が低い場合や低品質なコンテンツとのリンクに関する評価は期待できない。このように、安易な相互リンクや数だけがウリの雑多なリンク集は危険なのである。

ページランクが高く関連性の深いサイトからのリンクは歓迎

逆にどのようなリンクならよいかというと、コンテンツテーマに関連性がある上で、さらにページランクの高いサイトからリンクはメリットだ。高ページランクによる良い影響を期待したい。

サテライトサイトの相互リンクはNG

サテライトサイトを保有している場合、サテライトサイト同士の相互リンクはデメリットになる。類似であるサテライトサイトが相互リンクしているのは実に不自然な状態だ。サーバーを分けIPアドレスを分散しているからと言って問題ないという見解は厳しいだろう。

どうしても相互リンクやリンク集が必要なら

どうしても相互リンクやリンク集が必要な場合は、ノーフォローを設定すればよい。「no follow」は検索エンジンを対し、クロール不要を言い渡すものである。ユーザーにはリンクがみえてもSEOにおいて肝心な存在であるクローラーに対しては不要な情報を与えずに済む。

今回のまとめ

相互リンクやリンク集ページはかなり少なくなった。サテライトサイトも類似サイト同士のリンクのリスクのためか以前より減ったように感じる。Content is king(コンテンツイズキング)である現在のインターネット市場では淘汰されつつあることだが、リンクの本質を理解して、誠実なリンクとコンテンツの関係をプロデュースするべきである。

過去にリンクに関するリスクである「リンク切れ」について書かさせていただいた。こちらも是非ご参考いただきたい。
【参考】要注意!WEBサイトのリンク切れが及ぼすSEOへの影響
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