ロングテールの法則

2005年くらいだろうか。WEB集客に取り組んでいる人の間で爆発的に流行った言葉。それがロングテールの法則だ。10年も前の話ではあるが、ロングテールの法則は今の社会においても成り立つ法則だ。Googleがサイトの評価において良質なコンテンツを重視すると公言した現在は、まさにロングテールの法則がピッタリとはまると感じている。今日はロングテールの法則について分かりやすく解説してみたい。

ロングテールの法則って簡単に言うと

まず前提として、ロングテールの法則はインターネット上の概念だ。オンラインショップにおいて、売れ筋の20%の商品より、売れない80%の商品を売り続けるほうが収益が大きいというものだ。オンラインショップは実店舗と比べて在庫管理にかかるコストが少ない。商品を置く棚もほぼ無限であり、売り場面積なんて忘れてしまってよい。そのため、売れない商品でもずっと売り場に出しておくことが可能なのだ。

ロングテールの法則が唱えらえるまでは、パレートの法則という言葉をよく耳にした。パレートの法則は売上の80%は上位20%から成り立っており、その20%を大切に育てるべきという理論だった。ロングテールの法則とは対局だ。ロングテールの法則はWEBによりビジネスが盛んになった現代社会ならではの理論なのだ。

ロングテールの法則は誰が考えたのか

ロングテールの法則を提唱したのは、米国の雑誌「WIRED」の元編集長のクリス・アンダーソン氏だ。「FREE」の著者と言えば頷く人もいるだろう。特にWEB業界の中の人なら知っている人が多い人物だと思う。今回はロングテールの法則の話なので、書かないが「FREE」はとても面白いので読んだことがない人は是非オススメしたい。

さて、話を戻すが、クリス・アンダーソン氏はエコノミストやネイチャー、サイエンスといった有名な雑誌でも働いていた編集者だ。そんな彼のロングテールの法則という概念は、本として大ヒットした。「売れない商品を宝の山に変える新戦略」という本だ。古い本だが勉強になるという声は今も聞こえてくる。

コンテンツマーケティングとロングテールの法則

すでにお気づきの方も多いことと思うが、ロングテールの法則はコンテンツマーケティングにぴったりなのだ。スモールキーワードで構成されたSEOコンテンツは、1コンテンンツあたりのアクセス数はそれほど多くないかもしれない。しかし、検索結果の上位を取得しやすいことで、少ないながらも各コンテンンツからのアクセスが見込める。決して多くないアクセス数のコンテンツでも100コンテンツ、200コンテンツと累積し日々のアクセスが積み重なるとどうだろう。最終的にはビッグキーワードを上回るアクセスになるかもしれない。

ロングテールについては、実践的なSEO手法の一つ「ロングテールSEO」として、過去にも解説してあるので参考にしてほしい。
【参考】ロングテールSEOで地道に構築する集客サイトづくり