親近感のあるオウンドメディア

WEBサイトを使用するコンテンツマーケティングは閲覧者にとって有益なWEBコンテンツを提供することが必須条件だ。しかし、有益な情報の提供のみに特化するあまり、人の気配がしない無機質なWEBサイトになってしまうこともある。コンテンツマーケティングにおいて、閲覧者が最初に求めるのは情報のクオリティではあるが、その先にある信頼の獲得には人間的な要素が必要な場合もある。BtoC向けの業種にとっては特に大切な部分でもある。

人の顔がみえるオウンドメディア

コンテンツマーケティングで使用するプラットフォームをオウンドメディアにする場合、見込み客が必要とする情報をオウンドメディアに継続的に掲載していくわけだが、ペルソナが好みそうな人物を登場させるのも有効だ。サイト上唯一の人物登場はサイトのイメージを決めると言っても過言ではない。それだけ人物イメージに頼る部分もあるが、ペルソナから信頼を得やすい人物を起用することによって認知や興味を有効に生み出せる可能性が高まるだろう。

実際の人物を登場させられない場合は、イラストでイメージキャラクターを起用する方法もある。社員を登場させたが退職することになってしまい、オウンドメディアのイメージが一気に変わってしまい反応もイマイチというリスクを軽減させられる。

オウンドメディアとペルソナについては、過去に書いた記事があるので、以下もご参考いただければ幸いである。
【参考】今さら聞けない!オウンドメディアとは何か?
【参考】ペルソナマーケティングでこころに届くコンテンツをつくる

イメージキャラクターを手軽に用意する方法

イラストでイメージキャラクターを制作する場合、きっと高いだろうと尻込みすることはない。広告代理店やデザイン事務所に依頼せずフリーのイラストレーターにダイレクトに依頼するのがもっともコストを抑えられる。個人で活動しているイラストレーターはたくさんいるので、検索したり知り合いに聞いてみるのもいいだろう。どこの会社でも一度はデザインを外部に依頼したことはあると思う。

そんな聞き込みや検索も尻込みしてしまう場合、クラウドソーシングの出番もある。ランサーズやクラウドワークスをはじめ、最近はクラウドソーシングサービスが随分増えた。こういったサービスを利用し、デザインを依頼したり、コンペを開催するのも手段の一つである。

イメージ通りのキャラクターをつくるために

イラストなどのデザインでイメージ通りのデザインを作れるかはディレクションによるところが大きい。よくイメージが合わないことをデザイナーのせいにする人がいるが、実際はディレクター次第なのだ。どのようなキャラクターをデザインしてほしいかを明確に伝えなければ、自分のイメージとのギャップが生まれる可能性は広がるばかりだ。プロに依頼したから思ったものが自動的に出来上がると思ってはいけないのである。成功のためにはディレクションシートを作ろう。色や形はもちろん、キャラクターの性格まで。さらに文字では伝えきれない場合は口頭でも補足するべきだ。

親近感を沸かせるプロフィール掲載

実在の人物登場の場合でもイラストの場合でもプロフィール欄を作ろう。この場合もプロフィールの内容はペルソナから導くのだ。ペルソナが興味を持つ内容であれば、より親近感を得るだろう。例えば、工務店であれば、7歳の娘が一人おり、小学校入学のタイミングで家を建てたなど、家づくりにおいて見込み客と同じ目線を持てる設定などだ。

プロフィール欄を簡単に追加できるWordPressのプラグイン

オウンドメディアのCMSにWordPressを使用している場合、簡単にプロフィール欄を設置できるプラグインがあるので紹介しておく。このプラグインはFancier Auther Boxといい、各投稿記事の末尾に、著者の写真とプロフィールを表示できる。また、最近執筆した投稿記事を内部リンクで掲載できるので便利である。

今回のまとめ

デザインはダサいが支持されている人気WEBサイトがある。その理由でよくあるのは、掲載している情報が有益であり、運営企業のファンがしっかりといるからだ。コンテンツマーケティングの成功のために、見込み客の心をつかむオウンドメディアを運営するには、有益なコンテンツをたくさん持つことはもちろん、しっかりと認知と関心を得られる人間力への配慮も大切なことの一つである。