サテライトサイトとIP分散とコンテンツ

コンテンツマーケティング時代は被リンクを集めるタイプのSEOは淘汰されるという話を何度かコラムに書いていた。その通りではあるのだが、サテライトサイトを持てるのなら、集客サイトとなることを第一としつつ、SEOにも利用するとようだろう。ただし、Googleから評価の低いようなリンクの仕方は避けなければいけない。このあたりのポイントを今回のテーマにする。

サテライトサイトとは

本サイトとは別に運用するWEBサイトであり、本サイトの特定の部分をフォーカスしたり、逆にターゲットを広くカバーする。完全に別のサイトとして運用し被リンクの獲得を目的として制作されることが多い。

被リンクを集めるメリット

大量の被リンクの数が評価されるSEOの時代は終わったが、被リンクそのものが無価値なわけではない。特にナチュラルリンクと呼ばれるユーザーに必要とされて自然に発生したリンクについてはSEOにとって有効なものだ。つまり、明らかに意図的なリンクではなく、自然発生と思えるリンクはSEOの後押しになる。SEO効果のある自然な被リンクとみられるサテライトサイトを作ることも可能である。

ナチュラルリンクについては、過去に書いた記事があるのでご参考いただければ幸いである。
【参考】ナチュラルリンクを集めてコンテンツマーケティングを加速する

安全なサテライトサイトを制作するポイント

さて、誰もが気になるサテライトサイト制作のコツは、本サイトくらい有益なコンテンツを制作するということ。コンテンツマーケティング成功のために日々コラムでお伝えしていることと同じなのである。サテライトサイトはSEOにおいて有効な施策ではあるが、楽をして検索順位を上げるという方法ではない。有益なサイトから自然なリンクを得るということが大切であり、サテライトサイトは有益な存在でなければいけない。

サテライトサイトを作るなら本サイトの中の一部の内容に特化したサイトというコンセプトをお勧めする。通販サイトなら、販売を強化したいジャンルに特化した専門サイトだ。テーマを絞ることで、ターゲットとなる見込み客にもリーチしやすい。動機は被リンクという場合であっても、やはりユーザー満足度の高さが大切なのである。

独自ドメインを使用し、サーバーはIP分散

本日のテーマとした部分だ。ユーザーに価値を感じていただくために有益な情報を掲載するのはよい。しかし、検索エンジンのロボットにも有益なコンテンツである上に、アクセスを稼ぐために作為的に作られたサイトではないと思ってもらわなければいけないのだ。そのために、本サイトとの接点は断ち切るべきなのだ。サーバーのIPアドレスを分散させ、サテライトサイト用の独自ドメインを取得するのがよい。レンタルサーバーの選び方も大切だ。

サテライトサイトで注意すること

複数のサテライトサイトを保有する場合、サテライトサイト同士をすべてリンクさせるのはスパムとされる可能性があるのでやめよう。また、本サイトと相互リンクはさせず、あくまでサテライトサイト側から本サイトへのリンクを貼る形式にする。そもそも、サテライトサイトを量産するのは止めたほうがよい。本サイトになり得る価値があるサテライトサイトを量産できるのならよいのだが、半端なWEBサイトをいくつも作るより、価値が高いサテライトサイトを1つ制作したほうが被リンクとしても評価が高いはずだ。

今回のまとめ

独自ドメインを取得したり、サーバーのIPアドレスを分散させることを考えるとノーコストでサテライトサイトを制作するのは無理だ。まして昔流行った無料ブログの量産のような自作自演はスパム扱いであり、大切な本サイトの評価を下げることになるだろう。せっかくコストをかけて、サテライトサイトを作るのだから、キーワードをしっかり考慮した有益なWEBサイトを作る意気込みを持つべきなのだ。

最後に一つ。サテライトサイト制作が有効なSEOではなく、世の中に必要とされる価値の高いサイトからナチュラルリンクを受けることが重要なのである。