ネイティブアド

今回はネイティブアドという広告をテーマにすることにした。ネイティブアドは自然な形でメディアに溶け込む広告コンテンツのことである。説明を聞くとすでに見かけていることに気づく方も多いのではないだろうか。それほど一般的になった広告なのだ。ネイティブ広告と呼ばれる場合もある。

ネイティブアドとは

ネイティブアドとは、メディアのデザインと違和感がないように溶け込んだ広告のことであり、ユーザーに広告だという意識をさせずにプロモーションすることができるのが特徴だ。メディアのフォーマットに当て込んだ広告という表現の方が伝わるだろうか。プッシュ型の広告に違和感を感じる人が増えた現代において、有効な宣伝手段の一つとされている。ただし、ユーザーに記事だと思わせるようなテクニック部分に批判的な意見もある。

例えばどのような広告がネイティブアドなのか

Facebookでニュースフィードを閲覧しているときに友達の投稿を混じって「広告」が入っていることに気づいている人は多いと思う。Facebookのフォーマットに則した広告であるため大きな違和感は感じない。これがネイティブアドである。Twitterなど他のソーシャルメディアにおいても見かけることが多いだろう。

その他に代表的なネイティブアドとして紹介したいのがGunosyだ。このコンテンツをお読みいただいている人の中でも、スマートフォンにアプリをインストールしている人が多いのではないだろうか。そのGunosyにもニュースとともに「広告」と書かれたニュースと同じフォーマットで提供されている広告がある。これも分かりやすいネイティブアドである。

FacebookにしてもGunosyにしても「広告」という表現はわかるように入れているので騙しのようなイメージはさせないように配慮がきちんとできている。こうすることでユーザーとの信頼関係を保っており、人気のメディアであり続けられるのではないだろうか。

ネイティブアドで気をつけなければいけないこと

先ほど優秀なネイティブアドを例としてピックアップしたので、ネイティブアドに対して非常に安心感を持った方も多いのではないかと思う。しかし、いいところばかりではない。注意すべき部分を以下に挙げておきたい。
  1. 広告であることを後で気づいたユーザーが騙された印象を持ってしまう可能性がある。
  2. メディアフォーマットに依存した広告表現をするため効果的な広告効果を得る工夫が必要。

ネイティブアドを活用しよう

ネイティブアドを効果的に使うには、有益な内容であることに尽きる。広告なのに有益?と思う方もいるかもしれない。しかし、広告を掲載するメディアに訪れる人は何を求めているのだろうか。メディアを閲覧しているユーザーの気持ちを考えよう。情報を収集したいのか、それともただ笑いたいのか。ネイティブアドの掲載するメディアの特徴を踏まえて、そのメディアのユーザーが満足するコンテンツをつくる必要があるのだ。それが単なる広告ではなく興味意欲を喚起するプロモーション効果へと繋がるのである。