ホームページ更新は外注するべきか

多くのWEB担当者は「ホームページは作っただけでは集客できない」という言葉を聞いたことがあるのではないだろうか。まったくその通りであり、ホームページは完成した後からの運用が目指すゴールにたどり着けるかを左右する。WEB以外の業務が忙しい場合や社内スタッフにホームページ更新に関する知識がない場合は、外注することになるだろう。今回はホームページ更新の外注をテーマとする。

ホームページ更新を外注するメリット

ホームページ更新を外注するメリットは、WEB制作スキルを持ったスタッフを雇用せずにホームページ運用ができることだ。外注範囲やボリュームを予算に応じて変更すれば、戦略や経営状態にマッチしたホームページ運営が可能になる。理想的な外注先を見つけるのが必須ではあるが、長い付き合いができる更新外注先があると重宝する。

社内更新と外部委託更新を使い分ける

更新を委託する会社の料金体系にもよるが、一般的には作業量に制限がある。月額料金が決まっていても更新内容や作業量によって追加費用が発生する。このことを加味すると、追加コストにならないように一ヶ月の作業量を限定する方や、自分で更新できる範囲は外注しない方が多い。

自分で更新するメリットは何と言っても、タイミングである。今、公開したい情報をすぐアップできるのだ。更新依頼を外注にかけるより早い。WordPressを代表とするCMSを使用していれば、自分で更新できる範囲は広くなる。アメブロやFC2ブログなどの無料ブログサービスを使ったことがある方ならすぐに馴染むだろう。

あまりネット関係に強くない方でも、ニュース更新、ブログ記事の更新は外注せずにできる。外注依頼をする部分と自分で更新する部分を使い分けて効率的なホームページ運用を行うのが現在多い運用方法ではないだろうか。

外注先の選び方

一般的に多いのが、ホームページを制作した会社と更新契約(メンテナンス契約)を交わし、ホームページを運用するケースだ。制作素材を持っており、コーディングも行っているなら、技術者としても効率のよい作業になる。依頼をする企業にしても、ホームページ制作時からコミュニケーションをとっており、自社の考え方や好みなどを理解してくれている制作会社に依頼するのは楽だろう。

しかし、ホームページは制作したものの、制作会社との関係があまりよくない場合や、更新コストが高すぎる場合は、外部で更新を請け負ってくれる会社を探すことになる。その場合にポイントになるのがコミュニケーションだ。

意思疎通のできる制作会社との更新に関するコミュニケーションは実にストレスがない。新たに更新を外部委託する場合は自社の事業を理解している、もしくは理解しようとする積極性を感じることが大切だ。人間としてよい関係が保てそうという感覚的なものも実は重要だ。ホームページはデジタルなものではあるが、人間の心に想いを伝える大切な存在だ。そのため、心を通わせられる人と運営しなければ、お客様にも響かないのである。

料金体系に気をつけよう

コミュニケーションを豊かに行えるパートナー企業となる制作会社を見つけるのは重要だが、やはり料金体系には注意が必要だ。最初は都合のよい話をしても、いざ運用がスタートすると月額固定量を簡単に越えてしまい追加コストばかりかかってしまうという嘆きの声もよく聞く。このような事態に陥らないためにも、月額更新費用の範囲の明確化、追加費用がかかるケースの明示化をしている制作会社を選択したい。

今回のまとめ

ホームページ更新を外注するには、パートナー選択がとても重要だ。更新依頼者と技術者が一丸となったホームページには心に響く要素が溢れているように感じる。せっかく作ったホームページを有効に活用するために、更新に関しても計画性を持って取り組みたい。そして、ホームページからの集客が成功したときに一緒に喜びを分かち合える外部委託先がいると、次のネット戦略にも意欲的に取り組みやすいのではないだろうか。

更新の前段階の話ではあるが、以前、集客サイトの制作をテーマにした記事を書いた。サイト制作後の更新にも参考になる部分があるので、こちらもご参考いただければ幸いである。
【参考】62年ぶりの大雪の中、札幌のウェブコンサルが呟く集客サイトの作り方